まだ、出勤したくない。

14卒リーマンが思ったことを誰の目を気にすることもなく綴る

仕事における保守性は楽をしたいから。

うちの職場は成果物やデータとしてのアウトプットにめちゃくちゃ重きが置かれている。だから、先輩に質問するとまず「過去のを見ろ」という話になる。
教えるという意味でのアウトプットが余り機能していない。仕事が忙しいから仕方ないのかもしれないが、反面教師にしたい側面だ。

話を戻すと、ウチは過去の成果物やデータが膨大に蓄積されてて、それを見て、その通りにやる。問題が起こっていないんだからあえて変える必要はない。そんな職場だ。如何にも超保守的。

そういった状況もあって、仕事における保守性を考えたとき、保守にはこういう側面があるなと思うに至った。

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①責任逃れ
何か問題やトラブルが起こったとき、過去の例に従って行動していれば、それは自分の所為ではなくなる。
「俺が悪いんじゃない、やり方が悪かったのに今までたまたまトラブルが起きなかっただけだ」と話をすり替えられる。
建設的といえば建設的か。

②思考停止
「昨年ベースで」「前回同様に」「昨年度を参考に」という風に、仕事をこなす上での方法論として『前例踏襲』という1つのメソッドしか持たなくていい。
仕事をする上で何も考えることなどない。とりあえず昨年度のファイルを今年度のフォルダにコピーして、「過年度参考コピー」とリネームするところから全てが始まる。

③処世術
この単語は意図するところとして適切か微妙なところはある。言い換えるなら「職場に無駄な波風を立てない」とでも言おうか。
手続・方法を変えるとなると1人でできる場合は少ないし、何なら1人でできるような範囲は単なる“工夫”であるだけだったりする。大きな変更には稟議決済だとか、そこまで行かなくともある程度の全体的な合意が必要になってくる。
それは自分に取っても大きな負担になるし、勿論周囲にとってもいつもより無駄に時間を食う話になってしまう。当然、反対意見も出てきて、納得を得る必要も出てくるだろう。
勿論、ある程度の役職者が内々に話を決めてスムーズに話がまとまるケースや完全なるトップダウンで変えざるをえないケースもあるが、ことペーペーのヒラにはとても出来ない。ヒラのうちからそうやって周囲を巻き込むような業務のやり方はあまり好まれないだろう。そういう面倒なヤツだと思われるのは極力避けたいのが新人の心情だ。

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こうして、いろんな意味での“楽”な方向として保守性は根付いていく。



と、この辺りまでを新人の去年に考えて温めていたのだが、今では私も立派なコンサバ。
後輩に言うのは「去年のどうなってた?」
なぜなら彼女もまた特別な存在だからです。



おわり